攻撃の30分前に すぐにタンクの下で 再び爆発の音が聞こえた でも若い戦士には それは家から来たように聞こえた 小さな空色の三角の封筒のように 君はここにいるのではないみたいに 花嫁の手か 母親か父親が書いたみたいに でも何か別のことが起こった 急ぐべきではなかったと思われる その兵士に戦闘の前に手紙を渡さなければよかった 最初にこう書いてあった 「どうか黙っていてごめんなさい 私は待てません」それだけだっだ ただ下の方に 追伸として 「私は遠くに行きます あなたは心静かに戦って下さい そしてもし私が傷つけたなら許して下さい」 最初の衝撃の時 兵士は悲しみに泣いた 「郵便屋さん なぜこんなものを持ってきた! 死ぬ1秒前に 三角の封筒から ぼくは弾の傷を受けた」 彼は塹壕からはい出した 首に銃を下げて 彼は破片に注意していなかった そしてスロイの戦いで 彼は大地に倒れた 風だけがちぎれた紙片を吹き飛ばした
© M. Naomi. 翻訳, 2017